こんにちは。Day1 キャリア です。
各業界でDXが進む中、急激に需要が高くなっている職種の一つとして「ITコンサルタント」があります。
需要が高まる中で、
- 市場価値を高めたい
- コンサルタントとして活躍したい
という方が増えています。
実際にITコンサルティングサービスの需要は目覚ましい成長をしており、デジタル関連のコンサルティングサービスを見ると、2020年に前年比29.3%成長となっています。
引用:国内コンサルティングサービス市場 支出額予測: 2019年~2025年
しかし、
- 何をしている職業なのか
- どんなキャリアを歩んでいるのか
- どんなステップを歩めば良いのか
などの疑問から、実際に行動に踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ITコンサルタントの仕事内容、そして実際になる方法について解説していきます。
まだまだ転職市場にも少ない職種になりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事について
- ITコンサルタントの仕事内容について学べます。
- ITコンサルタントになるための具体的なステップが分かります。
- たった3分で読めます。
こんな方は必ず読んでください
- ITコンサルタントへの転職を考えている方。
- ITコンサルタントについて具体的な仕事内容のイメージがついていない方。
- ITコンサルタントに興味がある方。
この記事の信頼性
- 実際に筆者は未経験からITコンサルタントへの転職を成功させています。
- 収入アップはもちろんスキルアップにも繋がっています。
- 多くの現役ITコンサルタントにヒアリングし、本当に役に立つ情報のみを発信しています。
それでは解説していきます。
ITコンサルタントの仕事内容
ITコンサルタントは、ITに関するアドバイスやサービスを提供する職業です。
企業や組織がITに関する意思決定を行うために必要な情報やアドバイスを提供し、ITシステムの導入や改善を支援します。
しかしこれだけだと、イメージが付きにくいかと思います。
そこで、
- 具体的にどんな案件を扱っているのか
- 他の職種とどう違うのか
という観点で見ていきましょう。
具体的な案件例
それでは実際に業務委託で募集されているITコンサルティング案件を見てみましょう。
過去に募集されていた内容を一部編集し、記載しています。
=====
業務内容
建設業界向けに製品・サービスを展開している自社のクライアントに対し、社内DXの推進を支援していただきます。
直近でDXを推進するための部署を立ち上げており、その部署と伴走して頂ける方を募集しています。
DX部門が各部署の業務を効率化し、自走できるようマネジメントして頂きたいです。
=====
上記の内容を端的にまとめると、「DX化を推進していきたいが、自社では十分な知見がないため、外部から助言やマネジメントしてほしい」という内容となっています。
地方企業やレガシー産業では、どのようにITを活用していけば良いかわからない企業がたくさんあります。
ITコンサルタントは、そういった企業に対し
- 「ITを活用してどんなことができるのか」
- 「企業成長のために何をしていくべきなのか」
- 「実際にどんな技術を取り入れていくべきなのか」
をコンサルティングしていく職種なのです。
各職種との違い
続いてITコンサルタントと、よく比較される職種との違いを見ていきます。
システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、クライアントの要望から仕様を決定し、システムを実現するための上流工程を担当します。
要件定義を作成し、実際にプロジェクトを推進(マネジメント)することが求められます。
実はITコンサルタントも、プロジェクトマネジメントすることを求められることは多いです。
しかし、ITコンサルタントは「要望されたものをどう作るか」ではなく、「どのようにITを活用していくか」という観点での提案が求められます。
そのため、システムエンジニアよりも経営目線で物事を考える必要があります。
経営コンサルタント
経営コンサルタントは、営業・マーケティング・財務・人事などの幅広い切り口から課題を発見し、企業成長を支援する職種です。
企業課題を特定するために経営陣以外からヒアリングを行ったり、時には各領域のスペシャリストと連携することが求められます。
ITコンサルタントはあくまで「ITによってどのように企業戦略を立てるか」のため、切り口の違う職種であると言えます。
戦略コンサルタント
戦略コンサルタントは、企業が中長期でどのように成長していくかを支援する職種です。
具体的には、
- 中長期の成長戦略
- マーケティング戦略
- 人事戦略
- 新規事業立案
- M&A
などの支援があります。
IT革命やグローバル化により、未来を予測することは非常に困難となっています。
現代の不確実性の中で成長戦略を描いていくのが、戦略コンサルタントの仕事内容となっています。
なおITコンサルタントの仕事内容について、より詳しく知りたい方は以下記事でも解説していますので是非見てみてください。
【徹底解説】謎多きITコンサルタントの仕事内容と年収事情
ITコンサルタントの平均年収
経済産業省の調査によると、ITコンサルタントの平均年収は928.5万円となっています。
日本人の平均年収が403万円、エンジニアが592万円なので、かなり収入の高い職種といえます。
特にBig4などの外資系コンサルティングファームだと、日系企業と比較しても給与が高い傾向にあります。
ITコンサルタントに必要なスキル・知識・経験
それでは次に、ITコンサルタントとして活躍する上で必要となるスキルを見ていきます。
ITに関する知見
ITに関する業界動向や、最新技術についての知識が必要です。
「ITを活用して、どのように経営・業務を改善していけるのか」について提案するため、一つの領域だけではなく、幅広く・最新のテクノロジーについて日々学んでいくことが求められます。
ビジネスに関する知見
コンサルタントである以上、ビジネスサイドの知見も求められます。
業界構造や課題を知った上でヒアリングを行うことで、クライアントが取るべき打ち手が見えてきます。
そのため、ITに加えてビジネス情報のキャッチアップも必要となります。
プロジェクトマネジメント力
プロジェクトが稼働した際、計画通りに遂行していく能力が必要です。
予定していた計画から遅れると、人件費などの費用が増え、プロジェクト自体が赤字となってしまう可能性もあります。
そういった事態を避けるべく、的確な計画立案とディレクションが求められます。
コミュニケーション力
ITコンサルタントは、コミュニケーション力も重要です。
特にITへの知見がないクライアントに対し、専門的な用語は通じない場合が多くあります。
また、あまりにも会議が上手く進まなければ、クレームへと発展することもあるでしょう。
そのため、「自分自身を受け入れてもらう」「専門的な話を噛み砕く力」が必要になります。
ソフトスキル
コンサルタントとして非常に重要なのが、ソフトスキルです。
経営戦略やシステム開発が決まった際、クライアントはそのプロジェクトに多額の予算を割いていくこととなります。
経営陣も慎重に意思決定をする分、コンサルタントは「信じるに値する提案」をしなくてはなりません。
分析や問題解決、プレゼンテーションを高いレベルで実施することで、経営陣も意思決定の判断ができるのです。
語学力
プロジェクトによっては、海外とのやりとりが発生することもあります。
特にITコンサルタントでは、オフショア開発のプロジェクトを担当することも珍しくありません。
プロジェクトをスムーズに進行するため、英語や中国語などの語学力も必要となります。
ITコンサルタントになるためのステップ
それでは具体的にどのようにITコンサルタントになれば良いのでしょうか。
ここでは新卒・第二新卒の場合と、中途の場合に分けて解説します。
新卒・第二新卒の場合
新卒・第二新卒の場合は、ポテンシャル採用からITコンサルタントになることが可能です。
「アクセンチュア」「デロイトトーマツコンサルティング」などの大手ITコンサルティングファームを始め、多くのIT企業未経験者の積極採用を行っています。
なぜなら、案件の数に対して市場に経験者がいないため、自社で活躍できそうな人材を育てようと考えているためです。
しかし、応募人数も多く、教育できる人数に限りがあるのも事実です。
もし未経験からITコンサルタントになる場合、十分な面接対策をする必要があります。
経験者採用に比べて立ち上がりが早くなるのも事実なので、ITコンサルタントを目指す方はポテンシャル採用枠を狙ってみましょう。
中途の場合
中途の場合、ITコンサルタントと近い経験を積んでいくことが求められます。
王道のルートが、システムエンジニアからの転職です。
なぜなら、ITコンサルタントと非常に近い経験が得られるためです。
特に転職先として狙うべきは、元請案件を獲得できているITコンサル・SIer企業です。
なぜなら、実際に成果物を渡すクライアントとの折衝を経験できるためです。
もし上記のような業務ができれば、自然とITコンサルタントと同様の提案ができるようになってきます。
- 新しくシステムを開発するのではなく、パッケージを導入することで解決できると提案する
- 業務課題をヒアリングし、ITでどのように解決できるか提案する
上記のような提案ができるようになってきたら、ITコンサルタントへの転職も十分に可能といえます。
ITコンサルタントの仕事に活かせる資格
最後に、ITコンサルタントが取るべき資格についてご紹介します。
未経験の場合はITに関する関心があること、経験者であれば高いスキルを持っていることを証明しなくてはなりません。
そのため、実際にITコンサルタントとして就職・転職する前に、ぜひ挑戦してみてください。
今回、ITコンサルタントの必要な能力を以下の4分類に分けています。
- ITに関する知見
- ビジネスに関する知見
- プロジェクトマネジメント力
- 英語力
ITコンサルタントが取得すべき資格については、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
【2023年決定版】ITコンサルタントが本当に取るべき資格10選
IT編①:ITILファンデーション試験
ITIL(アイティル)ファンデーション試験は、ITサービスマネジメントの知見を確かめる試験です。
ITサービスマネジメントとは、ITの導入〜運用に必要となる活動すべてを指します。
「基本情報技術者試験」と異なるのが、グローバルで認知されている資格になります。最近、日系企業でも入社後にこの資格取得を必須にしているところが増えてきています。
ITパスポートと同程度である「入門編」の資格であるため、ぜひ取得しておきましょう。
IT編②:基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITに関する基本的な知識を問われる試験です。
「エンジニアの登竜門」として認知されており、IT業界1〜3年目のプログラマー・エンジニアが多く受験しています。
基本情報技術者試験の資格を取得できれば、クライアントのコミュニケーションが円滑にできるIT知識が身についているといえます。
特に「新卒・第二新卒でポテンシャル採用を狙っている方」にとっては有効な資格といえます。
もし余裕があれば、上位資格である「応用情報技術者試験」の取得も目指してみましょう。
ビジネス編:日商簿記2級
ビジネスに関する知識として必須なのが会計知識。
その証明となる代表格が、日商簿記2級です。
日商簿記2級では、経理業務だけでなく、企業の成績表でもある「財務諸表」を読む力が身につきます。
ビジネスモデルを理解する上でも非常に役立つ知識ですので、ぜひ取得しておきましょう。
プロジェクトマネジメント編:プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験は、システム開発におけるプロジェクトマネージャーとしてのスキルを測る試験です。
システムエンジニアと同様、ITコンサルタントはプロジェクトを計画通りに遂行していくことが求められます。
もしプロジェクトマネジメント力が不足していれば、プロジェクトが炎上したり、赤字案件になってしまうことも考えられます。
そのため、プロジェクトマネジメントの能力は非常に重要視されます。資格で証明できれば大きくプラスに働くため、ぜひ取得を目指しましょう。
英語編:TOEIC 750点
英語スキルの証明になるのが「TOEIC」です。
特に外資系企業では、750点以上を取ることが目安とされています。
TOEICをおすすめする理由としては大きく二つあります。
- 英語の基礎力が身につく
- 日本国内で最も定量評価しやすい
もちろん、750点を取れば英語が話せるとは限りません。
しかし就職・転職市場においては、書類で選考に落ちてしまうことも事実です。
英語が使える証明として、まずは750点を目指してみましょう。
最後に
以上、「ITコンサルタントになるには」を具体的なステップとともに解説してきました。
2023年現在、ITコンサルタントの求人数は増加しており、システムエンジニアからITコンサルタントへキャリアチェンジする方は年々増加しています。
上流工程に携わりたい、年収をアップしたい、という方はぜひITコンサルタントとしての転職を目指してみても良いのではないでしょうか。
なお、ITコンサルタントへの転職の際におすすめの転職サイトは以下で紹介してますので、ぜひみてみてください。
【完全保存版】採用担当者が語る!ITコンサルタント向けおすすめ転職サイト4選
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
記事に関するお問い合わせやお仕事のご依頼は こちら からお願いします。
それでは!
ーーーあなたにおすすめの記事はこちら(推奨)ーーー
【2023年最新版】副業エンジニア向けおすすめ案件紹介エージェント7選