こんにちは。Day1 キャリア です。
企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が高まる現代社会では、DXを成功に導く「ITコンサルタント」の存在は欠かせません。
- ITコンサルタントの求人がなぜ高まっているのか?
- ITコンサルタントとはどのような職業なのか?
については以下の記事で解説しているので是非みてみてください。

https://day1career.com/it-consul-overview/
今回はそんなITコンサルタントが本当に取るべき資格10選を徹底解説します!
長年現場で活躍してきた現役ITコンサルタントが本当に意味のある資格を厳選しました。
他のサイトで紹介されているような、
- 取得しても知識が身につかない資格
- お金を払えば誰でも取れてしまう資格
- キャリアアップに役に立たない資格
は一切紹介しません。
その分難易度はそれなりに高いので、ITコンサルタントになる前に持っている必要はありませんが、今後ITコンサルタントとして活躍していくのであれば、目指す価値のある資格を紹介しています!
これからITコンサルタントへの転職を考えている方・ITコンサルタントとしてスキルアップしたい方、必見です。
この記事について
- ITコンサルタントが取るべき資格を徹底解説します。
- スキル / レベル別に分かれているので自身の状況に合った「取るべき資格」がわかります。
- 経験に基づいた学習方法とオススメの参考書を紹介しています。
- たった3分で読めます。
こんな方は必ず読んでください
- ITコンサルタントへの転職を考えている方。
- ITコンサルタントとしてスキルアップしたい方。
この記事の信頼性
- ITコンサルタントとして長年活躍し継続して年収を上げてきた筆者の経験に基づき選定した10個の資格です。
- 面接官としての顔も持つ筆者が、応募者が転職時持っていると確実に高評価になる資格を厳選しています。
- 実際の資格保有者の経験に基づくオススメの学習方法 / 参考書を紹介しています。
それでは解説していきます。
なぜ資格が必要なのか
ITコンサルタントは資格がなくてもなれる職業です。
しかしITコンサルタントとして本当に活躍している人で、本記事で紹介する資格を1つも取得していない人はほとんどいません。(私は出会ったことがありません)
ではなぜ活躍しているITコンサルタントはみな資格を持っているのか。
それは
- 自身のスキルを客観的に証明できる
- 知識を体系的に整理できる
の2つの理由により、資格を取得するのです。
1. 自身のスキルを客観的に証明できる
ITコンサルタントは2度面談をします。
1度目はITコンサルティングファームに入社する際。
2度目はITコンサルタントとしてクライアント企業を支援する際。
1度目の採用面談時に資格があった方が採用されやすいのは、言うまでもありません。
面接官はあなたがどれほどの実力を持っているのかを評価する際、資格は最も客観的で説得力のある指標になります。
一方、あなたがITコンサルタントとしてクライアント企業を支援する際にも、あなたがどれほどスキルのあるコンサルタントかをクライアントにアピールする必要があるのです。これが2度目の面談で、一般的に「アサイン面談」と言います。
このアサイン面談時にも、資格はあなたの能力を客観的にクライアントへアピールすることを手伝ってくれます。
2. 知識を体系的に整理できる
資格は対外的なメリットだけでなく、対内的なメリットもあります。それは「知識を体系的に整理できる」ことです。
ITコンサルタントとして活動していると必然的にITに関する知識が身につきます。
「資格なんて取らなくてもそんな知識 / スキル、すでに持ってるよ。。」
と考えている方は多いのではないかと思います。しかしそんな方でもいざ資格の勉強をしてみると、
「自分が持っている知識 / スキルは全体の中でそういう位置付けだったのか!」
「自分が知らない知識、持っていないスキルがまだまだあるのか!」
と感じることが多いはずです。
このように、資格は自分の自分の知識が体系的に整理できるとともに、自分が何がわかってて、何がわかっていないかを把握するのに役立ちます。
「自分が何がわかっていないか」を把握することは、ITコンサルタントとしてものすごく重要です。わかっていないことをわかるようにすることが、ITコンサルタントにとって必須のスキルと言えます。
取得すべき資格10選(スキル / レベル別)
ITコンサルタントが取得するべき資格を「スキル」と「レベル」別にまとめた表が以下です。
ITコンサルタントが取得するべき資格リスト10選
ITコンサルタントに必要なスキルは5つに大別できます。
それは、
- IT
- 会計
- 英語
- 法務 / 税務 / 経営
- コンサルベーシックスキル
の5つです。
そのうち、5. コンサルベーシックスキル とは、
- ロジカルシンキングスキル
- コミュニケーションスキル
- 資料作成スキル
- ファシリテーションスキル
- マネジメントスキル
- フレームワークスキル
- 提案スキル
の7つに大別することができます。
これら 5.コンサルベーシックスキル は資格を取得すれば身につくものではなく、実務を行う上で常に意識し磨き上げていくべきスキルですので、ここでは資格の紹介は行いません。
その他 1~4. のスキルは資格取得 = スキル保有 と言えますので、積極的に資格取得を目指しましょう!
なお、元マッキンゼー日本支社トップであり、スタンフォード大学ビジネス大学の客員教授も務めた伝説のコンサルタント、大前研一もその著書の中で、
ビジネスパーソンが身につけるべき3種の神器(スキル)は、英語・IT・会計である。
と発言しています。
この「企業参謀(大前研一)」は1975年に初版が発行されて以降、現代まで読み継がれるコンサルタントのバイブルとも言える1冊です。読んでおいて損はありません。
1. ITスキル
ITコンサルタントとして活動する上で、ITに関する知識は必須です。ITコンサルタントが取得するべきITに関する資格を5つに厳選したのでご紹介します。
<基礎>
1.1. ITILファンデーション試験
まず最初に紹介するのがこの「ITILファンデーション試験」です。
そもそも「ITIL」とは、英国の政府機関から出版された、ITシステム運用管理のためのフレームワークを指します。Information Technology Infrastructure Libraryの略で、「アイティル」と読みます。
ITシステムは生活になくてはならないインフラの一部となっているため、常に使える状態にしておく必要があります。システム運用においては、故障時の対処方法からメンテナンス、顧客の満足度向上に至るまで、ユーザーがITサービスを安心して快適に利用できるように、安定稼働し続けるための仕組みが必要です。
ITシステムを安定稼働させるために必要な、運用管理業務全般をまとめて「ITサービスマネジメント」と言いますが、ITILはITサービスマネジメントを考える上での、世界標準的なフレームワークです。
ITILファンデーション試験は、そのようなITILの考え方に基づいたITサービスマネジメントについての知識を証明する世界共通のITIL入門認定資格です。
「1.2. 基本情報技術者試験」や「1.3. 応用情報技術者試験」と異なり、世界に通用する資格といえます。また最近、日系企業でこのITILファンデーションの取得を入社後の必須要件にしている所が多くなってきました。
受験料は高めですが、ITコンサルタントとして働くのであれば「ITパスポート試験」よりも持っておきたい資格です。
身につく知識 | ITサービスマネジメントに関する知識 |
試験形式 | 形式:四肢択一、CBT方式 問題数:40問 試験時間:60分 |
試験時期(2021年) | 随時(テストセンターにより異なる) |
受験料金 | ¥43,890(税抜) |
初学者学習時間目安 | 50~100時間 |
公式HP / 申し込み | http://it.prometric-jp.com/testlist/peoplecert/ |
オススメ学習方法 | 独学 |
オススメ学習方法
学習方法としては、以下参考書を利用しひたすら 「インプット / アウトプット」 を理解できるまで繰り返すことが、合格の一番の近道です。この1冊さえマスターできれば十分合格できます。
1.2. 基本情報技術者試験(IPA)
IPA(情報処理推進機構)が行う試験で、ITに関する基本的な知識を体系的に身につけるのに大変役立ちます。
この基本情報技術者試験の資格さえ持っておけば、ITコンサルタントとして働く際にクライアントとのコミュニケーションに困ることはなくなるでしょう。必ず取得すべき、必須の資格といえます。
しかし、IT初心者が合格するにはそれなりの難易度になっていますのでしっかり対策した上での望みましょう。
身につく知識 | システム設計・開発・運用に必要な基礎知識 |
試験形式 | 形式:多肢選択式 問題数:午前(80問)/ 午後(5問) 試験時間:午前(150分) / 午後(150分) |
試験時期(2021年) | (上期) 2021 年 5 月 1 日 ~ (午前)6 月 22 日 (午前) 6 月 27 日 (下期) 2021 年 10 月 ~ 2022 年 1 月 |
受験料金 | ¥5,700(税抜) |
初学者学習時間目安 | 100~200時間 |
公式HP / 申し込み | https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html |
オススメ学習方法 | 独学 |
オススメ学習方法
① まず以下参考書を2~3周します。
1周目は大枠を掴むことを目的に、全体を2週間以内にサラッと読む感じです。
2周目はより詳細に読んでいきます。分からない所は分かるまで読み込み、各章の確認テストもしっかり回答しましょう。また重要だと思う箇所、理解できていない箇所にマーカー等で印をつけましょう。
3周目は、2周目で印をつけた箇所、確認テストで間違えた箇所のみを重点的に確認します。
② 知識が身についたらあとはひたすら過去問を解きます。
基本情報技術者試験は過去問から出題されることが多いです。過去問を制することが合格への近道と言えます。
過去問は以下参考書がオススメです。
また以下の「過去問道場」でも過去問を解くことができますので合わせて活用しましょう。
1.3. 応用情報技術者試験(IPA)
同じくIPA(情報処理推進機構)が行う試験で、上述の「1.2. 基本情報技術者試験」の上位互換とも言える試験です。
基本情報技術者試験ではITに関する幅広い基礎知識が求められたのに対し、応用情報技術者試験ではマネジメントを行うことができる「上級者」を対象にしたより発展的な知識が求められます。
ITコンサルタントはシステム開発をマネジメントしていく立場にあることを考慮すると、この「応用情報技術者試験」は是非持っておいて欲しい資格になります。
身につく知識 | システム設計・開発・運用を監督する立場にある人材に必要な発展知識 |
試験形式 | 形式:多肢選択式(午前) / 記述式(午後) 問題数:午前(80問)/ 午後(5問) 試験時間:午前(150分) / 午後(150分) |
試験時期(2021年) | (春季)4月第三日曜日 (秋季)10月第三日曜日 |
受験料金 | ¥5,700(税抜) |
初学者学習時間目安 | 200~300時間 |
公式HP / 申し込み | https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html |
オススメ学習方法 | 独学 |
オススメ学習方法
① 学習方法は「基本情報技術者試験」同様、まずは以下参考書を上述同様の方法で2~3周します。
② その後は以下過去問集でひたすら特訓です。
また午前試験(多肢選択式)は以下の「過去問道場」も利用し、安定して合格点を取れるようにしましょう。
<発展>
1.4-1. プロジェクトマネージャ試験(IPA)
「1.2. 基本情報技術者試験」「1.3. 応用情報技術者試験」と同様、IPA(情報処理推進機構)が行う試験で、システム開発におけるプロジェクトマネージャとしてのスキルがあるか否かを測る試験です。
ITコンサルタントはシステム開発プロジェクトを確実にマネジメントしていく必要があり、この「プロジェクトマネジメント能力」はITコンサルタントにとって必須といえます。
この「プロジェクトマネージャ試験(IPA)」の学習をすることで、プロジェクトマネージャに必要な知識を体系的に身につけることができます。是非取得を目指しましょう。
身につく知識 | プロジェクトマネジメントに関する知識 |
試験形式 | 形式:多肢選択式(午前) / 記述式(午後) 問題数:午前(55問)/ 午後(3問) 試験時間:午前(90分) / 午後(210分) |
試験時期(2021年) | 10月第3日曜日 |
受験料金 | ¥5,700(税抜) |
初学者学習時間目安 | 100~150時間 |
公式HP / 申し込み | https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html |
オススメ学習方法 | 独学 |
オススメ学習方法
プロジェクトマネージャ試験は午前Ⅰ・Ⅱ(多肢選択式)と午後Ⅰ・Ⅱ(筆記)に分かれるのですが、午前Ⅰ試験は「1.3. 応用情報技術者試験」や他IPAの高度技術者試験に合格していれば免除されます。なので、まずは「1.3. 応用情報技術者試験」に合格した後に、この「プロジェクトマネージャ試験」を受験することをお勧めします。
午前Ⅱ&午後Ⅰ・Ⅱ対策としては、以下参考書を用いてひたすら「インプット / アウトプット」を繰り返しましょう。この1冊さえマスターできれば十分合格できます。
1.4-2. PMP(Project Management Professional)
PMP(Project Management Professional)は、PMI(Project Management Institute)が認定するプロジェクトマネジメントの資格であり、PMIが定めるPMP資格認定プロセスを経て認定されます。
「1-4-1. プロジェクトマネージャ試験(IPA)」同様、システム開発プロジェクトにおけるプロジェクトマネジメントに関する知識を体系的に身につけることができます。
ITコンサルタントの中でも、この「1-4-1. プロジェクトマネージャ試験」を持っているか「1-4-2. PMP」を持っているかは半々といった印象です。
それぞれの資格の主な違いは以下です。
- PMPは世界標準資格に対し、プロジェクトマネージャ試験は日本国内のみ。
- PMPには試験を受けるための実務要件があるが、プロジェクトマネージャ試験にはない。
- PMPは一度資格を取得した後も、定期的に講習を受ける必要がある。
PMPかプロジェクトマネージャ試験か、それぞれどちらか一方のみ保有していれば問題ないので、ご自身の環境にあった資格を選択することをお勧めします。
身につく知識 | プロジェクトマネジメントに関する知識(PMBOK準拠) |
試験形式 | 形式:CBT / 四肢選択式(200問) |
受験資格 | 36か月のプロジェクトマネジメント経験、4,500時間にわたるプロジェクトを指揮する立場での実務経験(四年制大卒) 60か月のプロジェクトマネジメント経験、7,500時間に及ぶプロジェクト指揮・監督実務経験(高卒) |
試験時期(2021年) | 随時 |
受験料金 | 555ドル(税抜) |
初学者学習時間目安 | 100~150時間 |
公式HP / 申し込み | https://www.pmi.org/ |
オススメ学習方法 | 独学 |
オススメ学習方法
PMP試験はPMBOK(Project Management Body of Knowledge)という、プロジェクトマネジメントに関する知識を体系的に定義した世界共通の知識体系集から出題されます。
なのでこのPMBOKをマスターすることが合格の一番の近道です。
勉強方法としては、以下オフィシャル参考書を1周した後、
以下テキストを使い問題集を解きます。
問題集を解いていまいち理解できていないところを再度、上記の教科書を用いて学習し、その後再度以下テキストで問題を解く、というサイクルを繰り返すことで、最短合格が可能です。
1.5. ITストラテジスト試験(IPA)
ITストラテジスト試験は、上述の「1.2. 基本情報技術者試験」「1.3. 応用情報技術者試験」同様、IPA(情報処理推進機構)が行う試験で、システム開発工程の上流工程、その中でも「企画構想」プロセスに特化した試験です。
クライアント企業の課題を特定し、システム化戦略を立案するITコンサルタントにとって、このITストラテジストは必ず持っておきたい資格はシステム開発をマネジメントしていく立場にあることを考慮すると、この「応用情報技術者試験」は是非持っておいて欲しい資格になります。
身につく知識 | システム企画構想を行う上で必要な発展知識 |
試験形式 | 形式:多肢選択式(午前) / 記述式(午後) 問題数:午前(55問)/ 午後(3問) 試験時間:午前(90分) / 午後(210分) |
試験時期(2021年) | (春季)4月第三日曜日 |
受験料金 | ¥5,700(税抜) |
初学者学習時間目安 | 100~150時間 |
公式HP / 申し込み | https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/st.html |
オススメ学習方法 | 独学 |
オススメ学習方法
ITストラテジスト試験は「1.4.1. プロジェクトマネージャ試験(IPA)」同様、午前Ⅰ・Ⅱ(多肢選択式)と午後Ⅰ・Ⅱ(筆記)に分かれるのですが、午前Ⅰ試験は「1.3. 応用情報技術者試験」や他IPAの高度技術者試験に合格していれば免除されます。なので、まずは「1.3. 応用情報技術者試験」に合格した後に、この「ITストラテジスト試験」を受験することをお勧めします。
午前Ⅱ&午後Ⅰ・Ⅱ対策としては、以下参考書を用いてひたすら「インプット / アウトプット」を繰り返しましょう。この1冊さえマスターできれば十分合格できます。
以上がITコンサルタントが取得すべきITスキルに関する資格でした。ITコンサルタントとしてスキルアップを目指す方はぜひ積極的に資格取得してみてください。
これら5つの資格を持っていれば間違いなく一流のITコンサルタントとして活躍できます。
上記以外でITに関する資格を取得するのであれば、AWSやAzure、SAP等ご自身が参画しているプロジェクトに合わせた技術資格を取得するのがオススメです。
2. 会計スキル
続いてビジネスマン3種の神器、2つ目のスキルである「会計」に関する資格を2つ紹介します。
一見ITコンサルタントと「会計」は無関係のように思えますが、経営に近い立場でクライアントのビジネスを支えるITコンサルタントにとって会計知識は必須です。
優秀なITコンサルタントで「会計」知識が乏しいコンサルタントを私は見たことがありません。
クライアントのビジネスを財務面から理解し説得力のあるアドバイスができるよう、「会計」知識を身につけましょう。
<基礎>
2.1. 日商簿記2級
会計に関する資格として必ず取得したいものがこの「日商簿記2級」です。
簿記試験は「商工会議所」が行う認定試験で、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。
現在、多くの企業が社員に対して簿記検定の資格取得を奨励していおり、簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。また、ビジネスの基本であるコスト感覚も身につきますので、コストを意識した仕事ができるとともに、取引先の経営状況を把握できるために、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。
難易度によって、1級〜3級までありますが、ITコンサルタントして必要な会計知識を身につけるのであれば2級がオススメです。3級ですと知識が不足しており、1級ですと専門性がかなり高く業務で使わない知識が出てきます。
ITコンサルタントとして活躍するのであればまずは「簿記2級」を取得しましょう。
身につく知識 | 会計に関する基礎知識 |
試験形式 | 形式:多肢選択式 / 筆記 問題数:大問5つ 試験時間:90分 |
試験時期(2021年) | 2021/06/13(日) 2021/11/21(日) 2022/02/27(日) |
受験料金 | ¥4,720(税抜) |
初学者学習時間目安 | 150~200時間 |
公式HP / 申し込み | https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping |
オススメ学習方法 | 独学 |
オススメ学習方法
① まず以下参考書を2~3周します。
1周目は大枠を掴むことを目的に、全体を2週間以内にサラッと読む感じです。
2周目はより詳細に読んでいきます。分からない所は分かるまで読み込み、各章の確認テストもしっかり回答しましょう。また重要だと思う箇所、理解できていない箇所にマーカー等で印をつけましょう。
3周目は、2周目で印をつけた箇所、確認テストで間違えた箇所のみを重点的に確認します。
② 知識が身についたらあとはひたすら問題集を解きます。
問題集は様々ありますが以下参考書で特訓するのがオススメです。
<発展>
2.2. USCPA
発展的な会計スキルが身につく資格として、オススメするのがこの「USCPA」です。
USCPA(U.S. Certified Public Accountant、米国公認会計士)とは、米国各州が認定する公認会計士資格です。国際ビジネス資格の最高峰に位置づけられる会計専門家としての資格であり、会社経営に不可欠な会計・税務・財務などの基本的な能力があると、米国公認会計士協会が認めた者にのみ付与される資格です。
アメリカのコンサルティングファームでは優秀なコンサルタントほど、このUSCPAの資格を持っています。
クライアントの経営課題をITの面から解決するITコンサルタントにとって、このUSCPAを持っていることはかなりのアドバンテージになります。資格所有者の平均年収は1,000万円を超えています。一流のITコンサルタントを目指すのであれば、ぜひ取得を目指した資格です。
しかし「公認会計士」というとどうしても難しい印象を持つかと思います。
想像の通り、日本の公認会計士資格は約3,000時間の勉強時間が必要と言われており、さらにその後会計士として2年間の実務経験が必要になるため一長一短で取得できるものではない、かつITコンサルタントが取得するにはかなり専門的すぎます。
しかし、アメリカの公認会計士資格取得に必要な勉強時間は日本の公認会計士資格の1/3である約1,000時間ほどであり、かつ資格取得後の実務要件がありません。
このような点で、ITコンサルタントが取得を目指すのであれば、断然USCPAがオススメです。
身につく知識 | 会計・税務・財務・会社法・経営の基本〜発展的能力 + 英語 |
試験形式 | 形式:コンピューター形式(四択問題 / 記述) 種別:FAR(財務会計) / BEC(企業経営)/ REG(法務) / AUD(監査) 試験時間:各 4時間 |
試験時期(2021年) | 通年 |
受験料金 | FAR $224.99、 BEC $224.99、 REG $224.99、 AUD $224.99 |
初学者学習時間目安 | 1,000~1,200時間 |
申し込み(TAC) | https://www.tac-school.co.jp/kouza_uscpa/uscpa_summary.html |
オススメ学習方法 | 予備校 |
オススメ学習方法
USCPAを独学で取得するのはかなり難しいです。というのも、USCPAを受験するには学位の取得要件があり、大抵の受験者はこの学位を予備校等で取得する必要があります。
また資格の受験場所によっても、その後の実務要件の有無等も変わってきますので、まずは予備校で資料請求をし具体的な学習プランを立てることを強くオススメします。
予備校は以下がオススメです。
また以下書籍でまずはUSCPAの全体像、学習方法を把握することも有効です。
以上が、ITコンサルタントが取得するべき「会計」スキルが身につく資格でした。この2つの資格を持っていれば間違いなく年収は1,000万を超えてきますし、ITコンサルタントとしてのキャリアアップは間違いありません。
USCPAはなかなか骨の折れる資格ですが、それだけの意義がある資格ですのでぜひ目指してみましょう!
3. 英語スキル
続いてビジネスマン3種の神器、最後3つ目のスキルである「英語」に関する資格です。
ITコンサルタントとしてのキャリアアップを目指すのであれば、「英語」は必須スキルです。仮に今の業務で英語を使う必要がなかったとしても、今後「クライアントがグローバル企業で英語を使う」「オフショア開発を進めておりエンジニアと英語を使ってコミュニケーションを取る必要がある」等、英語を使う機会は否が応でも増えていきます。
このようなチャンスに「英語が使えないから。。。」という理由でプロジェクトに参画できないのは残念ですよね。実際に大手コンサルティングファームでは案件の約半数以上が英語が必要になる程、英語を使えるITコンサルタントの市場価値は高まっているのです。
英語の苦手意識を克服し、自身の市場価値をアップさせましょう!
<基礎>
3.1. TOEIC 750点
英語スキルを高めるのに最も効率的な資格がこの「TOEIC」です。
「TOEICはリーディング・リスニングのスキルは身につくけど、実際に英語が喋れるようにならないのでは?」と考える人も少なくないと思います。
この指摘は半分あっていますが半分間違っています。
英語の資格でTOEICをオススメする理由は大きく2つあり、
- 英語の基礎力(土台)が身につく
- 日本国内において最も定量評価できる指標
だからです。
まずは英語の基礎力(土台)さえ身につけ、その後英会話教室や実践で英語を話す訓練をすればビジネスレベルの英語はすぐに身につきます。
また日本国内においてはやはり英語能力を測る指標としては「TOEIC」が一般的です。「TOEFL」や「IELTS」といった資格に馴染みのない採用担当者がまだまだ多いのが実態ですので、TOEICがもっともコスパがよいといえます。
そのような理由でオススメのTOECIですが、「基礎レベル」としては750点を目指しましょう。TOEIC 750点を超えていれば、「この人は英語が使える(素養がある)」と判断されます。
身につく知識 | 英語に関する基礎能力(リスニング / リーディング) |
試験形式 | 形式:多肢選択式 問題数:リスニング(100問)・リーディング(100問) 試験時間:リスニング(45分)・リーディング(75分) |
試験時期(2021年) | 随時 |
受験料金 | ¥6,490(税込) |
初学者学習時間目安 | 150~200時間 |
公式HP / 申し込み | https://www.iibc-global.org/toeic.html |
オススメ学習方法 | 独学 / 講座 |
オススメ学習方法
■ リーディング
リーディング学習のコツは以下4つです。
- 単語量を増やす
- 文法知識を身につける
- 速読スピードを上げる
- 問題に慣れる
上記をそれぞれ鍛えていく学習方法が、最短でTOEICの点数を上げるのにはオススメです。
まず単語量は以下の単語帳に乗っている単語を全て暗記しましょう。
意識的に毎日何時は単語帳を読む、と習慣づけるのが継続のコツです。
次に文法は以下の参考書を使ってこれも暗記します。
そして速読はまず以下参考書で「速読の仕方」を学びます。
あとはひたすら問題集をこなしていきましょう。問題集は以下がオススメです。
■ リスニング
リスニング学習のコツは以下3つです。
- 英語に慣れる
- ディクテーションを行う
- 問題に慣れる
まずは英語に慣れるために日々英語に触れる機会を増やしましょう。筆者のオススメは「TED」です。
https://www.youtube.com/user/TEDtalksDirector
「毎朝1講義」のように習慣づけることが重要です。
続いてディクテーションは以下参考書を利用しひたすら特訓します。
あとはひたすら問題集をこなしていきましょう。問題集は以下がオススメです。
<発展>
3.2. TOEIC 900点
TOECI 750点を取れれば、英語の基礎スキルはあると言えます。しかし実際にビジネスシーンで英語を使えるようになるには750点ではまだまだ不十分です。
900点取れればビジネスシーンでの英語活用は問題なくできるはずですので、スキルアップを目指すITコンサルタントのみなさまはぜひこの900点を目指しましょう!
身につく知識 | ビジネスレベルでの英語能力(リスニング / リーディング) |
試験形式 | 形式:多肢選択式 問題数:リスニング(100問)・リーディング(100問) 試験時間:リスニング(45分)・リーディング(75分) |
試験時期(2021年) | 随時 |
受験料金 | ¥6,490(税込) |
初学者学習時間目安 | 400~500時間 |
公式HP / 申し込み | https://www.iibc-global.org/toeic.html |
オススメ学習方法 | 独学 / 講座 |
オススメ学習方法
基本的には <基礎編> で紹介した学習方法をこなしていけば900点目指せるのですが、なかなか伸び悩む方もいると思います。
そんな方はTOEICの講座を受講してテクニカルな「コツ」をつかむことも重要です。筆者がいくつか利用した中では以下リクルートが提供している有名サービス「スタディサプリ」のTOEICコーチングコースを受講してみることをオススメします。
もうひとりで頑張らない。TOEICオンラインコーチスタディサプリENGLISH
また英語にとにかく慣れたい、リーディングを極めたい、かつ意味のある英文を読みたい、という方は以下スマートニュースでは無料で海外ニュースが読めるのでかなりオススメです。(筆者も毎日読んでいます)
以上がITコンサルが身につけるべき「英語スキル」でした。
TOEICは万国共通の英語能力指標ですので、ぜひ積極的に取得しましょう。
4. 法務 / 税務 / 経営 スキル
最後に紹介するのが、「法務 / 税務 / 経営 」の知識が身につく資格です。
「法務 / 税務 / 経営」というと一見ITコンサルタントとは縁のない知識かな、と思いますがITコンサルタントとしてスキルアップしていくにはこの知識は必須と言えます。
まずはじめに、ITコンサルタントとして働くと「契約書」を作成 / レビューする機会がやってくると思います。ベンダーと締結する「業務委託契約書」や「基本契約書」、「保守契約書」等、ITコンサルタントを行なっていると多くの契約書を目にする機会がありますが、これら契約書の内容がユーザー企業にとって不利になる内容になっていないか、システム開発に遅延や不履行が発生した際にしっかり損害を回収できる契約内容になっているか、等をITコンサルタントの立場からレビューする必要があるのです。
またITコンサルタントは経営に近い立場でクライアント企業に助言をします。そのITコンサルタントに税務に関する知識がなかったり、経営に関する知識が乏しいと、経営に寄り添った助言はできないですよね。
こういった意味で、ITコンサルタントとして活躍するのであれば、「法務 / 税務 / 経営」に関する知識は必須なのです。
これら知識を習得するための資格は難易度が高い(むしろ下記以外の資格はあまり役に立たない)ですが、資格を保有しているだけでITコンサルタントとしての市場価値はかなり高くなる資格ですのでぜひ積極的に取得を目指しましょう!
<発展>
4.1. 中小企業診断士
「法務 / 税務 / 経営」スキルが身につく資格としてまずオススメするのが、この中小企業診断士試験です。
中小企業診断士試験は、
- 経済学・経済政策
- 財務・会計
- 企業経営理論
- 運営管理
- 経営法務
- 経営情報システム
- 中小企業経営・中小企業政策
の7つの科目に分かれます。
科目を見るとわかるように、ITコンサルタントとして必要な知識が全て網羅されていると言えます。
この中小企業診断士の資格を持っているITコンサルタントは多くない分、市場価値は保証されます。その分なかなかタフな資格ですので、しっかり計画を立てて学習しましょう。
身につく知識 | 経営コンサルを行う上で必要なあらゆる知識 | ||||||||||||||||||||||||
試験形式 | 1次(多肢選択式)
2次
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試験時期(2021年) | 1次:2021年8月、2次:(筆記)2021年11月、(口述)2022年1月 | ||||||||||||||||||||||||
受験料金 | 1次:¥13,000(税抜)、2次:¥17,200(税抜) | ||||||||||||||||||||||||
初学者学習時間目安 | 800~1,000時間 | ||||||||||||||||||||||||
公式HP / 申し込み | https://www.j-smeca.jp/contents/007_shiken.html | ||||||||||||||||||||||||
オススメ学習方法 | 独学 / 講座 / 予備校 |
オススメ学習方法
中小企業診断士試験は1年がかりで対策する必要があります。
そのため独学ではなかなか続かないので、参考書×講座×予備校 をうまく組み合わせて臨みましょう。オススメを以下に紹介します。
■ 参考書(1次)
① まず以下参考書を使い全体像を把握しましょう。
② その後は以下参考書でひたすら インプット / アウトプット を繰り返します。
■ 参考書(2次)
① まずは「ふぞろいな合格答案シリーズ」で2次回答の作り方を学びます。
② その後は以下「全知識」で回答作りに必要な知識をインプット、「全ノウハウ」でアウトプットをひたすら繰り返しましょう。
■ 講座
中小企業診断士の資格を独学で取得するのはかなり難易度が高いです。参考書である程度基礎知識を身につけた後は、講座を有効に活用することを強くオススメします。
講座はオンラインであれば「Studying」が圧倒的にオススメです。
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またYouTubeでも中小企業診断士試験のコツを発信しているチャンネルも多くあります。その中で筆者がオススメするのは「ほらっちチャンネル」です。筆者も大変お世話になりました。
https://www.youtube.com/channel/UCWFRCZp5L_SZnjHAA52l1HA
■ 予備校
中小企業診断士資格の取得は比較的長期戦になります。そうすると自分ではなかなかモチベーションが続かず、誰かに進捗を管理してほしい!という方もいるかと思います。
そんな方は無理せず予備校に通うことも選択肢の一つです。予備校は安心の「資格の大原」のオンライン予備校がオススメです。
4.2. MBA
中小企業診断士試験に次いで取得をオススメするのが、「MBA」です。
MBAとは「Master of Business Administration」の略で、日本では経営学修士と呼ばれます。経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位であり、資格とは異なります。
MBAプログラムを提供している大学院は、通称としてビジネススクールと呼ばれており、主に社会人を対象にしたビジネスプロフェッショナル育成コースといえます。
MBAプログラムの目的は、経営者や経営をサポートするビジネスプロフェッショナルを短期間に育成することにあり、経営の3要素であるヒト・モノ・カネの知識習得をするカリキュラムが構築されているのが一般的です。また、アメリカをはじめとする海外のビジネススクールでは、テクノロジーなど時流にそったカリキュラムを用意しているスクールもあります。
ITを武器にした経営サポートを行うITコンサルタントにとって、MBAの取得は大変意義のあるものであり、必ずと言って良いほどキャリアアップ / 年収アップにつながります。
MBAプログラムは国内・海外様々なビジネススクールで提供されています。個人的には仕事を休職してでも海外のビジネススクールに行くことをお勧めしますが、働きながらMBAを国内で取得することもできます。
働きながら国内でMBAを取得する場合は、以下「グロービス」がお勧めです。ぜひHPをのぞいてみてください。
以上が、「法務・税務・経営」スキルが身につく資格でした。
ITコンサルタントでこれらスキルがしっかり身についている人は市場でも貴重ですので、確実にキャリアアップにつながります。
積極的に取得を目指しましょう!
最後に
以上が「ITコンサルタントが取得すべき資格10選」でした。
- ITILファンデーション
- 基本情報技術者試験(IPA)
- 応用情報技術者試験(IPA)
- プロジェクトマネージャ試験(IPA)
- ITストラテジスト試験(IPA)
- 日商簿記2級
- USCPA(米国公認会計士)
- TOEIC 750 / 900 点
- 中小企業診断士
- MBA(Master of Business Administration)
これらはITコンサルタントとして活躍して行く上で必ず役に立つ資格ですので、ぜひ積極的に取得を目指してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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