【未経験OK】失敗しない ITコンサルタント転職と3つのポイント

day1

こんにちは。Day1 キャリア です。

最近「ITコンサルタント」という職業を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。

テクノロジーの進展が著しい現代社会では、DX(Degital Transformation)を推進することは企業の至上命題ですが、DXを推進できる人材が追いついていないのが実情です。

このような危機的状況を解決する職業こそが、「ITコンサルタント」です。

ITコンサルタントは企業がDXを推進する非常に重要な役割をになっており、事実ITコンサルタントの市場規模は年々急上昇しています。

Day1 キャリア2018~2024年の「国内コンサルティングサービス市場」支出額予測。2019年までは実績値、2020~2024年は予測値(Source:IDC Japan, 6/2020)

 

また市場に求められているITコンサルタントはその希少性から、他の職種と比べて年収も高い傾向にあります。

Day1 キャリアITコンサルタントの年収事情(出典:ITコンサル大学)

 

このように、社会的な意義があり、かつ市場価値も高い「ITコンサルタント」という職業は今とても人気があります。

しかし「未経験でITコンサルタントに転職するのは難しいのでは」と思い諦めている方も多のではないでしょうか。

そんなあなたに、今回は「未経験からITコンサルタントに転職する方法と3つのポイント」を現役ITコンサルタントが徹底解説します!

逆にこの記事を読まずにITコンサルタントへの転職をしてしまうと後々後悔する可能性が大ですので、ITコンサルタントへの転職を考えている方は必ず読んでください。

 

この記事について

  • 未経験からITコンサルタントに転職する方法が分かります。
  • 転職活動を始める前に必ず押さえておくべきポイントを3つに絞って解説します。
  • たった3分で読めます。

こんな方は必ず読んでください

  • 未経験からITコンサルタントへの転職を考えている方。
  • ITコンサルタントに少しでも興味がある方。

この記事の信頼性

  • 筆者は現役ITコンサルタントとして、現在も第一線で活躍しています。
  • 大手外資系コンサルティングファームでの採用担当経験があるため「採用する側」の気持ちがわかります。
  • 筆者自身「未経験からITコンサルタント」になりました。

 

それでは解説していきます。 

 

なお「ITコンサルタントってそもそもどんな仕事?」という方は以下記事で「ITコンサルタントとは?」を丁寧に解説していますので以下記事を読んでから本記事を読むことをオススメします。

Day1 キャリア【徹底解説】謎多きITコンサルタントの仕事内容と年収事情
https://day1career.com/it-consul-overview/

 

未経験からITコンサルタントになれるのか

「未経験からITコンサルタントになれるの?」

このような質問を多くいただきます。

答えは「YES」です。

しかし正しい情報を理解せずにITコンサルタントへの転職活動を始めるとまず失敗します。

失敗しないためには、転職活動を始める前にこれから紹介する3つのポイントを抑える必要があります。

この3つのポイントさえ把握しておけば、あなたの転職活動はまず成功します。

それでは見ていきます。

1. なぜITコンサルタントになりたいのかを言語化する

未経験からITコンサルタントへの転職を目指す上で、まず1番初めに行うことは「なぜITコンサルタントになりたいのかを言語化する」ことです。

ポイントは「言語化」というところで、”なんとなく” ではダメなのです。

ITコンサルタントになりたい理由は人それぞれかと思います。面接官をやっている筆者の経験では以下のような理由がありました。

  • 年収を上げたい
  • 上流工程に関わりたい
  • ITを通じて困っている企業のためになりたい
  • 実力が評価される環境に身を置きたい
  • 複数の案件に携わりたい  等々

おそらく多くの方は、上記のいずれかもしくは複数が当てはまるでしょう。

理由はなんであれ、まずは「自分はなぜITコンサルタントになりたいのか」を考えます。

これには目的が2つあり、

  1. どのような企業を受けるべきかを明らかにする。
  2. 面接時の志望動機を明確にする。

に役立ちます。

「ITコンサルタント」と一言で言っても、ITコンサルティングファームと呼ばれる企業には多くの種類があります。

大きく1. 戦略系、2. 総合系、3. IT特化系、4. シンクタンク系の4つに分かれるのですが、その区分けは「IT化プロセスのどの工程を担うことが多いか」によって区別できます。それぞれの担当領域は以下のようにまとめることができます。

day1ITコンサルティングファームとIT化プロセス

なおあくまでも、企業における案件数の比率が上記領域に当てはまる案件が「多い」というものであって、上記に当てはまらない領域の支援も行っているケースがほとんどです。

具体的なそれぞれの種別の内容と代表的な企業を以下にまとめてみました。

 

1. 戦略系コンサルティングファーム(=超上流)

戦略系コンサルティングファームは企業の全社戦略やM&Aにおける事業統合のサポート、海外新規参入戦略など企業経営のトップレベルに関わる問題解決を手がけています。主なクライアントは日系・外資系の大手企業です。近年、戦略におけるIT・デジタル化の重要性が増してきたため、本来は総合系ファームが手掛けていた領域に進出している企業もあります。

(代表例)

<外資系>
マッキンゼー・アンド・カンパニー
ボストン コンサルティング グループ
ベイン・アンド・カンパニー
A.T.カーニー
ローランド・ベルガー
アーサー・D・リトル
PwC Strategy&

<日系>
ドリームインキュベータ
経営共創基盤(IGPI)
コーポレイト ディレクション(CDI)

 

2. 総合系コンサルティングファーム(=上流〜中流)

総合系コンサルティングファームは、人事戦略やM&Aなどの提案からITを中心としたシステム導入などの実行支援まで、幅広い業務を手がけているのが特徴です。また近年、アクセンチュアがカート・サーモンを買収し、アーンスト・アンド・ヤング(EY)がパルテノンを買収するなど、総合系コンサルティングファームが戦略系コンサルティングファームを買収するケースも見られます。総合系コンサルティングファームといえども、戦略系の案件を手掛けることも増えてきているようです。

(代表例)

アクセンチュア
デロイト トーマツ コンサルティング
PwCコンサルティング/PwCアドバイザリー
EYストラテジー・アンド・コンサルティング
KPMGコンサルティング
日本IBM
アビームコンサルティング

 

3. IT特化系コンサルティングファーム(=上流〜下流)

ITを切り口に顧客のビジネス・経営に関わる解決策を提供するコンサルティングファームを指します。IT戦略、ERP等のシステム導入のコンサルティングなど、情報処理システムの構築も含めたコンサルティングを強みとしています。戦略や経営改革など他ジャンルのファームが手掛けるような提案業務を行う企業もありますが、売上の大部分はITシステムの導入が占めているのが特徴です。企業・事業再生、M&Aなどの上流部分の経営戦略についての案件が多い戦略・総合コンサルティングファームと比較して、企業内の業務システム構築による経営の効率化など、企業のミクロな課題解決を行うケースが多いです。

(代表例)

シグマクシス
シンプレクス
フューチャーアーキテクト
ワークスアプリケーションズ

 

4. シンクタンク系コンサルティングファーム(=超上流)

シンクタンクはもともと政策の提言を行う研究機関であり、官公庁向けのリサーチや経済調査などを行っていましたが、近年は民間企業に向けたコンサルティングも行うようになりました。現在では、官公庁向けの案件から得られる収益よりも、民間企業のIT・経営コンサルティング事業から得られる収益の方が大きい企業もあります。

(代表例)

野村総合研究所
三菱総合研究所
日本総合研究所
大和総研グループ
三菱UFJリサーチ&コンサルティング

 

未経験からITコンサルタントへ転職するにあたり、「自分はなぜITコンサルタントになりたいのか」を考える上では、「IT化プロセスのどこを支援したいのか」と「なぜそのプロセスの支援をしたいのか」を考えることが重要です。

上記をヒントにご自身の志望動機をまずは言語化してみてください。

 

2. 応募する企業を決める

「なぜITコンサルタントになりたいのか」の言語化ができたら、次はその志望動機にマッチするITコンサルティング企業を選びます。

選び方としてまずは、上記で解説した4種類のコンサルティングファーム種別から志望動機にマッチする種別を1つ選ぶことをオススメします。

例えば「IT化プロセスの超上流に携わりたい!」という志望動機を持つのであれば  1. 戦略系、「上流から下流まで一気通貫で関わりたい!」のであれば  2. 総合系、「ITに特化し開発もできればやりたい!」というのであれば  3. IT特化系、「IT戦略を立案するための市場調査を行いたい!」のであれば  4. シンクタンク系、といった感じです。

これら種別を絞り込むことで、格段に面接対策がしやすくなるのでまずは上記を検討しましょう。

種別を絞り込んだら次は、「どの企業に応募するか」を検討します。

未経験からITコンサルタントに転職しようとすると、まず直面する課題は「どんなITコンサルティング企業がオススメなのかわからない」「どうやって選べばよいかわからない」ということかと思います。

ITコンサルティング企業を選ぶ基準は以下4点に集約されると筆者は考えます。

  1. 種別
  2. 日系 or 外資系
  3. 年収レンジ
  4. 規模

まず「 1. 種別」ですが、これは前述した通り、戦略系〜シンクタンク系までの4つを指します。4つの種別の中から自分にフィットする種別を選びます。

つぎに「 2. 日系 or 外資系」 を選びます。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。

・日系
 メリット:福利厚生が充実している / 休暇が取得しやすい / 競争がそこまで厳しくない
 デメリット:完全な能力主義ではない場合が多い / グローバル案件が少ない

・外資系
 メリット:能力主義の場合が多い / グローバル案件が多い
 デメリット:福利厚生が少ない / 競争が激しい / 長年昇格しないと退社になる場合がある

自分の志望する条件に応じて、日系企業を受けるのか外資系企業を受けるのか決めるのがよいでしょう。

3つ目の基準は「 3. 年収レンジ 」です。一般的に日系企業の方が安く、外資系企業の方が高い傾向がありますが、ここは企業によりけりです。

ITコンサルタントの年収はその役職に応じて変わってきます。どの役職でどれくらいの年収になるかは企業によって異なりますので是非調べてみてください。

最後の基準が 「 規模 」です。ITコンサルティング企業には様々な規模の会社があります。規模の違いによるメリット・デメリットは以下の通りです。

・大手コンサルティング企業(従業員規模 200人以上)
 メリット:案件数が豊富(業種 / 領域) / 大規模案件が多い / 福利厚生が充実している
 デメリット:上司の当たり外れが激しい / 希望の案件にアサインされにくい

・中小 / ベンチャー コンサルティング企業(従業員200人以下)
 メリット:アットホーム感がある / 上司・役員との距離が近い / 昇格スピードが早い
 デメリット:案件数が少ない / 小規模案件が多い / 福利厚生が少ない

自分がどのような環境で働きたいか、によって規模の大小を検討するのがよいでしょう。

 

これらがITコンサルティング企業を選ぶ基準でしたが、「じゃあどうやって探せばいいの?」と思われるかもしれません。

ここではITコンサルティング企業を探すために利用すべきサービスを4つ紹介します。

1.  リクナビ NEXT(株式会社 リクルート)

まずオススメするのが転職サイト大手の「リクナビ NEXT 」です。

2021年7月時点、システムコンサルタント(ITコンサルタント)の求人を検索すると約1,600件ほど出てきます。

day1

転職サイト最大手のため、大手〜中堅のITコンサルティング企業の求人が多いです。

また「未経験」での転職が可能な求人を検索することができ、求人数も豊富ですのでかなりオススメです。

例えば、ITコンサル大手の「NRI(野村総合研究所)」の未経験歓迎求人も載っています。

day1

まずは無料登録し、どのような求人があるか見てみるとよいかもしれません。


無料登録はこちら

2.  Doda(パーソルキャリア 株式会社)

次にオススメするのが「Doda」です。

「リクナビNEXT」に次ぐ転職サイト大手であり、2021年7月時点でITコンサルタントの求人は約1,500件あります。

day1

リクナビNEXTと同様、大手〜中堅の求人が多いですが、比較的ベンチャー企業の求人も多く見られます。また「未経験」での検索もできるので、未経験歓迎求人が探しやすくなっています。

例えば急成長中の「ベイカレント・コンサルティング」の求人もありました。

day1

無料で利用できるのでまずは登録してみましょう。


無料登録はこちら 

 

3.  リクルートダイレクトスカウト(株式会社 リクルート)

次にオススメするのがリクルートが運営する、ハイクラス人材に特化した転職サイト「リクルートダイレクトスカウト」です。

2021年7月時点、システムコンサルタント(ITコンサルタント)の求人を検索すると約5,800件ほど出てきます。かなり豊富ですね。

リクルートダイレクトスカウトの特徴は企業からスカウトが届く点です。経歴や希望職種と登録しておけば条件に合った募集をヘッドハンターが紹介してくれるので登録するだけ登録してみましょう。


無料登録はこちら

4.  アクシスコンサルティング(アクシスコンサルティング株式会社)

次にオススメするのが外資系企業・IT業界のハイクラス転職に特化したサイト「アクシスコンサルティング 」です。BIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)や アクセンチュアなど総合系コンサルティングファームの転職に強いエージェントです。 (2014年~18年の大手コンサルティングファーム在籍者の転職支援数第1位)

無料での会員登録後は以下のような大手コンサルティングファームの求人にアクセスできるようになります。

キャリアコンサルタントによる転職支援もあり、かなりお勧めです。まずは無料登録してみてください。


無料登録はこちら

 

5.  レバテックキャリア(レバレジーズ 株式会社)

5つ目のオススメが「レバテックキャリア」です。

他の転職サイトを異なり、レバテックキャリアはIT系の求人に特化しています。

大手転職サイトと比較すると求人数も少ないですが、中堅〜小規模(ベンチャー)のITコンサルティング企業を探すのにはオススメです。

2021年7月時点で、ITコンサルタントの求人は約360件です。

day1

ベンチャー系ITコンサルティング企業である、「ビックツリーテクノロジー&コンサルティング」の求人も載っています。

day1


まずは無料登録してITコンサルタントの求人を探してみましょう。


無料登録はこちら

以上5つが、ITコンサルティング企業の求人を探す上でオススメの転職サービスでした。

この5つを利用すればほとんどのITコンサルティング企業の求人を探すことができます。

前述したITコンサルティング企業を選ぶ上で重要な「4つの軸」を参考に、ぜひ自分の希望に合う企業を探してみてください。

 

3. 面接の準備をする

未経験からITコンサルタントへの転職を目指す上で重要な3つのポイント最後は、「面接の準備をする」ことです。

ITコンサルティング企業の採用面接には、他の企業のそれと決定的に異なる点があります。

それは「ケース面接」の存在です。

この「ケース面接」への対策をしっかり行えているか否かで、未経験からのITコンサルタントへの転職成功を左右すると言っても過言ではありません。

「ケース面接」と聞くとどうしても難しいイメージを抱えてしまう方も多いと思います。

しかしそこまで不安になる必要はなく、対策さえしっかりしておけば未経験でも容易に突破できます。

そもそもケース面接は「論理的に物事を考えることができるか」を測る試験であり、ITコンサルタントにとって必須である「ロジカルシンキング」のスキルがあるかないかを評価するものです。

なので「ケース面接の対策をする」 = 「ロジカルシンキングの訓練をする」であり、逆にこのロジカルシンキングのスキルがないと未経験でのITコンサルタントへの転職は難しいでしょう。

未経験からITコンサルタントへ転職する上で、まずはこのロジカルシンキングスキルを訓練してください。

以下の記事でロジカルシンキングの鍛え方とケース面接の対策方法を徹底的に解説していますので、転職活動を始める前に絶対読んでください!

crop businessman giving contract to woman to sign【現役面接官が教える】ロジカルシンキングから鍛えるコンサルケース面接対策
https://day1career.com/consul-case/

また、ケース面接(ロジカルシンキング)の対策と合わせてぜひ行っていただきたいのが、「ITコンサルタントに求められる必須スキルの学習」です。

もちろん未経験からITコンサルタントの転職を目指す方は、ITスキル等がない場合も多いかと思います。そんな方でも、「学習」することでスキル不足は十分補うことができます。

ITコンサルタントとして働く上で必要なスキルを端的にまとめると、以下の5つになります。

  1. IT
  2. 会計
  3. 英語
  4. 法務 / 税務 / 経営
  5. コンサルベーシックスキル

この中で現在の自分に足りていないスキルがあれば率先して学習しておくことをオススメします。

重ねてになりますが、スキル(経験)不足は学習で補うことが可能です。

もし上記5つのうち「どれも自信がない・・」という方は、1と5を優先して身に付けることをオススメします。

また1~4のスキルを身につける近道は「資格の取得」です。以下記事でそれぞれのスキルを身につけるためにとるべき資格とその学習方法を難易度別に紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

kzi【2023年決定版】ITコンサルタントが本当に取るべき資格10選
https://day1career.com/it-consul-license/

 

以上、

  1. ケース面接(ロジカルシンキング)の準備をする
  2. ITコンサルタントに必要なスキルの学習をする

の2つを準備することが、未経験からITコンサルタントへの転職を成功させる上で重要な3つ目のポイントでした。

 

最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。

上記で紹介した3つのポイントさえ押さえれば、「未経験からのITコンサルタントへの転職」の成功確率はかなり高まるでしょう。

本記事を通して少しでも、ITコンサルタントへの転職が成功し、新しいキャリアの一歩を踏み出すことが出来る方が増えることを祈っております。

この記事を執筆しているKICK ZA ISSUE株式会社 では、通常のITコンサルティングサービスとは一味違い、企業様のDXを人材面からも推進するサービスを各種提供しています。

またこれからITコンサルタントを目指す方、転職先として検討している方へのキャリアコンサルティングサービスも行なっていますのでお気軽に こちら からお問い合わせください。

 

以上になります。

記事に関するお問い合わせやお仕事のご依頼は こちら からお願いします。

それでは!