こんにちは。Day1 キャリア です。
「コンサルタントとして独立するにはどのようなステップを踏めば良いんだろうか?」
現在コンサルタントの方、または専門職の方は、次のステップとして独立が視野に入っている方は多いです。
実際にドリームインキュベータの原田氏や経営共創基盤の村岡氏など、スキルを活かして大手コンサルティングファームから独立し、収入をアップさせているケースは珍しくありません。
しかし同時に、
「自分でもコンサルタントでフリーランスになれるんだろうか?」
「会社員と比べてどんな違いがあるんだろうか?」
このような不安もあるでしょう。
そこで今回は、
フリーランスを目指す前に知っておくべきこと、そして実際になるためのステップをご紹介していきます。
これからコンサルタントとして独立を考えている方、必見です!
この記事について
- フリーランスコンサルタントとして独立して後悔しないためのヒントが得られます。
- フリーランスコンサルタントの働き方を知ることができます。
- フリーランスコンサルタントとして独立するためのステップが学べます。
こんな方は必ず読んでください
- コンサルタントとして独立を考えている方。
- フリーランスコンサルタントとして独立する際のメリット・デメリットが気になる方。
- 自身の収入を大幅にアップさせたいコンサルタントの方。
この記事の信頼性
- 実際に筆者はコンサルティングファームに所属し、フリーランスコンサルタントとして独立しました。
- 独立後も安定して収入を確保することができ、かつ法人化にも成功しています。
- 多くの現役コンサルタントにヒアリングし、本当に役に立つ情報のみを発信しています。
それでは解説していきます。
フリーランスコンサルタントになるには?
現在企業でコンサルタントとして働いている方は、一度は「フリーランスコンサルタント」へのキャリアチェンジを考えたことがあるかと思います。
フリーランスコンサルタントとは、企業に所属せずフリーランスとして活動するコンサルタントを指しますが、
- 独立して仕事を継続的に受注できるか不安
- 横の繋がりがなくなりスキルが頭打ちになるか不安
という不安からフリーランスコンサルタントへの独立を躊躇する方は非常に多いです。
実際、中小企業庁が行った調査によると、フリーランスになる際に直面した課題で最も多いのが「顧客の確保」であり、次いで「知識・技術の習得」という課題が多いことが分かります。

出典:中小企業庁「小規模事業者の事業活動の実態把握調査」
つまり、
- 顧客の確保
- 知識や技術のアップデート
の2つの課題を解決するための方策を学び、これらに対し準備することでフリーランスコンサルタントとしての独立をする成功確率を上げることができるのです。
ではこれら課題に対し、どのように準備をすれば良いのでしょうか。
ここからは、フリーランスコンサルタントとして独立するまでの具体的なステップについて解説したいと思います。
フリーランスコンサルタントになるためのステップ
ステップ1:独立できる状態かどうか確認する
スキルや経験がないまま独立することはお勧めしません。
フリーランスコンサルタントになれば確かに年収は増えるかもしれませんが、十分なスキルや経験がないと徐々に案件が獲得できなくなり、結果正社員で働いていた時よりも年収が下がってしまうリスクがあります。
なので見切り発車はせず、確実にスキルや経験を身につけてからフリーランスコンサルタントになることをお勧めします。
目安としては、特定の業界における経験が少なとも5年以上は必要でしょう。
稀に2~3年で業界経験を積んでから独立し成功する方もいますが、顧客に対し競争力のある品質のサービスを提供することができるのは短くとも5年は同じ業界で経験を積みたいですね。
ここで注意が必要なのは、「特定の業界で5年」という点です。
例えば、マーケティングコンサルタントとして1年・ITコンサルタントとして1年・会計コンサルタントとして1年、のように経験する業種が薄く広くなってしまうと自身の専門性が希薄になりがちです。
そうなるとなかなかフリーランスコンサルタントとして案件を獲得し続けるのは難しいと言えます。
顧客は、色んな業界で数年の経験があるコンサルタントよりも、ある特定の業界で一定以上の経験があるコンサルタントに仕事を依頼したいものです。
まずは自身の専門性を磨いた上で、フリーランスコンサルタントへのキャリアチェンジを検討しましょう。
ステップ2:副業でコンサルティング案件を受注する
では、フリーランスコンサルタントとして独立できる!と確信するためにはどうしたら良いのでしょうか。
いくら「特定の業界で5年」といっても、あくまで目安であり本当に今のスキルと経験で独立して成功するか、確信が持てないですよね。
そこでフリーランスコンサルタントとして独立する前に絶対にやっておきたいこと、それは「副業でコンサルティング案件を受注する」ということです。
独立する前に副業でコンサルティング案件を行うことで、自分のスキルや経験が所属している会社の看板なしにどこまで通用するのかを試すことができます。
副業でのコンサルティング案件とは、経営課題やITに関する企業の悩みなどを聞きアドバイスをする1時間ほどのスポット案件や、10%~20%ほどの低稼働で参画できるプロジェクト案件、中小企業のITやマーケティング顧問案件などがあります。
これら比較的に低稼働で参画できるコンサルティング案件であれば、正社員として働きながらでも、自身のスキルや経験を試すことができます。
このようにまずは低稼働で参画できる副業コンサルティング案件に従事し、そこで顧客から継続的に業務を発注してもらえるのであれば、フリーランスコンサルタントとして独立しても成功する確率は高いです。
一方で、
「副業コンサルティング案件をなかなか受注できない」
「受注できても継続しない」
という場合は、まだ独立するには早いかもしれません。
このようにまずは副業コンサルティング案件を受注し、自身のスキルや経験がどこまで通用するか、腕試しをしてから独立しましょう。
参考までに、副業コンサルティング案件が受注できる代表的なサービスを3つご紹介します。
ビザスク
「ビザスク」は1時間のスポットコンサルティングを求める企業を探すことができるプラットフォームです。
「新規事業を始めるにあたり業界の専門家からアドバイスが欲しい」
「マーケティング戦略の壁打ちをさせて欲しい」
というように、スポットで専門的知見を求める企業が多く登録しているため、自身の専門性が通用するかを測るのに最適です。
High Performer Consultant(ハイパフォコンサル)
https://www.high-performer.jp/consultant/
「High Performer Consultant(ハイパフォ)」はフリーランス向けの案件紹介サービスです。
60%以上の高稼働案件が中心ですが、中には10%~からの低稼働案件も存在します。
登録し、キャリア面談を受け希望の条件を伝えることで、条件に合ったコンサルティング案件を紹介してくれます。
コンサルデータバンク
「コンサルデータバンク」は副業・フリーランス問わず、様々な業種のコンサルティング案件を探すことができるプラットフォームです。
他のプラットフォームや案件紹介サービスとの違いは、「仲介手数料が無料」「企業との直接契約が可能」という点で、独立を考えているコンサルタントにとっては非常に嬉しいサービスです。
副業コンサルタントとして案件を受注し、そのまま顧客を抱えながら独立、といったスムーズな独立を手助けしてくれます。
ステップ3:独立する
副業でコンサルティング案件を受注し、継続的に案件が獲得できる目処が立ったらいよいよ独立しましょう。
フリーランスコンサルタントとして独立する際は、「個人事業主」として独立するか「法人」を設立するかの2パターンあります。
ここでは、まずは「個人事業主」として独立することをお勧めします。
一般的に「利益が800万円を超えたら法人の方がお得」と言われます。
これは「個人事業主」と「法人」とで納めるべき所得税の税率が異なるためです。
また「法人」を設立するよりも「個人事業主」として開業する方が、手続き面でかなり楽です。
なので、まずは「個人事業主」として開業し、「軌道に乗ってきたタイミング・利益が800万円を超えてくるタイミング・社員を雇うタイミング」で法人化するのが良いでしょう。
なお個人事業主として開業した場合、自身が稼いだ分の税金は自分で手続きを行い払う必要があります。
サラリーマン時代とはこの点が大きく異なるため、最初は混乱するかと思いますが、以下で「個人事業主として支払うべき税金」についてまとまっていますので、ぜひ読んでみてください。

https://day1career.com/fukugyo-zeikin/
フリーランスコンサルタントに必要な能力
フリーランスコンサルタントは企業に所属していない、いわば「プロフェッショナル」です。
その分、顧客からは相応の能力が求められます。
具体的には、フリーランスコンサルタントに必要な能力は以下3つに集約できます。
専門性
1つ目が専門性です。
プロジェクトを推進していくための筋肉が備わっているかを確認しましょう。
フリーランスコンサルタントとして活躍している方の多くは、コンサルティングファームで特定の領域で専門性を磨き、実績を作って独立しています。
どれだけ案件が取れても、それを回す力がなければ、結果として苦労することになります。
逆に専門性の高い状態で独立すれば、高単価な案件も受注しやすくなります。
まずは「この領域であれば一人でも自走できる」という領域を作り、実績を積み上げましょう。
営業力
専門性と並んで重要なのが、営業力です。
営業力を分解すると、以下の項目が挙げられます。
- 提案力
- 交渉力
- ヒアリング力
- 論理的思考力
- 問題解決力
- 知識
端的に言うと「この人に任せたい!」とクライアントに思っていただけるような力をつけておく必要があります。
他のコンサルタントではなく自分に案件を任せてもらうために、上記の能力を意識してみましょう。
セルフマネジメント
フリーランスコンサルタントにとって、会社員以上に必要なのが「セルフマネジメント力」です。
自身で仕事の進捗を管理し、計画通りに遂行する力が求められます。
フリーランスだと、一つのミスから案件がなくなってしまうこともあります。
例えば、
- メールのレスポンスが遅い
- 約束や納期を守らない
- 会議に遅刻する
といった出来て当たり前のことができていないと、その時点で信用を失います。
「この案件で評判が下がっても、他にもたくさん案件があるから大丈夫」
と思われがちですが、思わぬところで情報は共有され、悪評が広がります。
フリーランスだからこそ、自分をコントロールできるような工夫を心がけるようにしましょう。
フリーランスコンサルタントになるメリット・デメリット
ここまで独立の仕方や、そのために必要な能力・経験について紹介してきました。
次に、フリーランスコンサルタントになる前に知っておくべき、会社員との違いについて解説します。
まずはメリットから見ていきましょう。
メリット①:収入アップが見込みやすい
フリーランスは自身の力量によって収入を上げやすい働き方です。
具体的には1.2〜1.5倍まで上げることができます。
会社員であれば、最初に所属企業へお金が入り、他従業員の給与やその他販管費が引かれます。
最終的に残ったお金が従業員に支払われるため、収入は会社によって左右されやすいと言えます。
フリーランスコンサルタントであれば契約金額がそのまま収入となるため、契約次第では大幅な収入アップが見込めます。
メリット②:自由な場所・時間で働くことができる
2つ目のメリットとしては、自由が効きやすい点です。
会社員だと案件も自分で選ぶことが難しく、時には炎上案件を担当することもあります。
家庭がある場合、働く時間が増えてしまい、仕事もプライベートでもストレスを抱えやすくなってしまいます。
しかし独立すれば、自身で働く時間を調整できますし、リモート案件を選ぶことで場所を問わず働くことが可能です。
メリット③:仕事を自分で選べる
3つ目は、自身で案件を選べることです。
理想の案件を獲得することができれば、自身の興味がある分野・得意な領域で仕事をすることができます。
求める経験を業務委託から積むこともできるので、より主体的にキャリア形成がしやすくなります。
また、業務委託から入社するケースも少なくありません。
色んなプロジェクトに参画し、フルタイムで働きたい仕事が見つかれば、そのまま理想の転職先を確保することも可能でしょう。
一方でフリーランスコンサルタントとして独立した際のデメリットも存在します。
代表的なデメリットは以下の通りです。
デメリット①:収入が不安定になりやすい
フリーランスコンサルタントの大きなデメリットは、収入が安定しにくいことです。
コンサルタントとして独立する人は少なくないため、競争も激しくなります。
大手コンサルファーム出身も多く、実績が薄いと案件獲得の難易度は高くなります。
他にも一方的な案件の打ち切りがあったり、報酬が支払われないというトラブルもあります。
そのため、案件の獲得が安定しない場合は、最悪収入が0になることも考えられるでしょう。
デメリット②:ワーカホリックになりやすい
収入が不安定な分、常に仕事のことを考えてしまう人も多いです。
案件の進捗が芳しくなかったり、案件数が減ってきた場合、収入を減らさないように働き詰めになってしまいます。
結果として体調を壊したり、会社員に戻りたいと考えてしまうこともあるでしょう。
そのため、提案力やプロジェクトを推進していく能力を十分身につけておく必要があるでしょう。
デメリット③:社会的信用が低い
会社員と比較して、さまざまな審査が通らないことがあります。
例えばクレジットカードの審査が通らない、ローンを組むことができないなどです。
可能な限り、会社員で信用のあるうちにこれらローンを組んでおくことをおすすめします。
今、フリーランスコンサルタントとして独立すべき理由
まだフリーランスコンサルタントになるのを迷われている方もいるかと思います。
ここでは、「なぜ今、フリーランスコンサルタントとして独立すべきか」について解説します。
フリーランス・コンサルティング市場の拡大
フリーランス・コンサルティング市場は近年非常に拡大しています。
フリーランスは2015年と比較して640万人増加。市場規模は9.2兆円もの増加をしています。
コロナを境に急激に増加していることが分かりますが、これはオンラインでの仕事が一般化したことも考えられます。

出典:『新・フリーランス実態調査 2021-2022年版』(Lancers)
また、コンサルティングの市場規模の予測では、2020〜2025年で9.3%もの年間平均成長率になるとされています。

出典:国内コンサルティングサービス市場 支出額予測: 2019年~2025年(IDC Japan)
コロナ禍でオンラインでの仕事が一般化したこと、コンサルティングサービスの需要がますます高まっていることから、働き手としては非常に追い風だと考えられます。
独立しても戻りやすい
コンサルタントとして能力がついている以上は、再びコンサルファームに戻ることも可能でしょう。
独立した結果、「やっぱりフリーランスは向いていなかった」と言うことであれば、再び会社員に戻れば良いのです。
実際、コンサルティング業界自体が拡大しているため、コンサルティングファームが新たに採用する人数も年々増加しています。
例えば大手総合コンサルティングファームであるアクセンチュアの社員数はこの6年で約3倍まで増加しています。
それだけ採用人数も多い、ということになります。

出典:ダイヤモンドオンライン
このコンサル業界の過剰な採用拡大の流れは、2030年までは続くと予想されています。
最後に:フリーランスコンサルタントとして成功するには
ここまでフリーランスコンサルタントとして独立するまでのステップや、フリーランスコンサルタントになる上でのメリット・デメリットについて解説してきました。
最後に、「フリーランスコンサルタントとして成功するためのヒント」を、成功している現役のフリーランスコンサルタントからのインタビューを元に解説します。
良い案件紹介サービスを使うべし
幸い、フリーランスコンサルタント向けの案件紹介サービスは数多くあります。
その数は約30以上に上ります。

https://day1career.com/free-consul-caos2022/
しかし、利用するサービスによっては「手数料が高い」「自由に営業できない」「紹介してくれる案件が炎上案件ばかり」といった問題に直面します。
そのためしっかり実績のある案件紹介サービスを選ぶようにしましょう。
以下記事で、実績に基づくおすすめの「フリーランスコンサルタント向け案件紹介サービス」を7つ紹介しています。

https://day1career.com/free-consul-service/
これらを参考に、ぜひ自身に合った案件紹介サービスを選ぶようにしてください。
スキルのアップデートができる環境に身を置くべし
フリーランスコンサルタントとして独立すると、なかなか自身のスキルを客観視する機会がなくなります。
そうするとスキルの向上が頭打ちになり、案件単価が伸びなかったり、継続率が下がったりします。
そうならないために、フリーランスコンサルタントとしての「コミュニティ」に参加することをおすすめします。
「フリーランスコンサルタントのためのコミュニティ」としておすすめなのは、先にもご紹介した「コンサルデータバンク」がおすすめです。
業界で唯一「コミュニティ機能」を有したコンサルタントプラットフォームで、案件紹介だけでなく、コンサルタント同士の交流やナレッジシェアの仕組みが充実しています。
フリーランスコンサルタントになると希薄になる「横のつながり」が、確保できる貴重なプラットフォームです。
すべてのサービスが無料で利用できるため、フリーランスコンサルタントにとって必須のサービスと言えます。
ぜひ登録しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
フリーランスコンサルタントは難易度の高いプロジェクトを任されるケースが多い分、高単価な案件も多いです。
しかし、実力不足のまま独立してしまっては、後々苦労することになります。
フリーランスコンサルタントとして必要な能力はできるだけ会社員で身につけ、ぜひ理想の働き方を目指してみてください。
あなたの挑戦をDay 1キャリアは心より応援しています。
最後までお読みいただきありがとうございます!
記事に関するお問い合わせやお仕事のご依頼は こちら からお願いします。
それでは!