【完全保存版】コンサルタント向け!テンプレから学ぶパワポ作成のテクニック集 10選

こんにちは。Day1 キャリア です。

コンサルタントとして仕事をしていると「Power Point(以下パワポ)」で資料を作成する場面は多々あると思います。

またコンサルタントとしての仕事の成果が表面に現れるという意味で、パワポは自身のレベルをそのまま表現している、と言っても過言ではありません。

しかし最初はなかなか上手く作成できなかったり、時間がかかったりしますよね。

そんなパワポですが、フォーマットや構成などは「優れている人/会社の真似をする」のが最も早くかつ綺麗なパワポを作成する一番の近道です。

今回は外資系コンサルタントとして10年以上のキャリアを持つ筆者が実際の現場でも活用している至極のパワポテンプレートを真似したいテクニックと共に紹介します!

 

この記事について

  • 真似できる至極のパワポテクニック10選を紹介します。
  • それぞれ真似したいポイントをテンプレとともに紹介しているので、ぜひ良い所どりをしてください。
  • たった3分で読めます。

こんな方は必ず読んでください

  • パワポの作成に悩んでいる方。
  • コンサルタントへの就職や転職を考えている方。
  • 綺麗なパワポテンプレートのストックを増やしておきたい方。

この記事の信頼性

  • 筆者は大手外資系コンサルティングファームにて10年以上の経験を有し、幾千のパワポを作成してきました。
  • 自ら現場でも実際に活用してきたテクニックを10個に厳選しました。
  • 実際これらテクニックで作成されている上場企業やコンサルティングファームのパワポをこれまで多く見てきました。

 

それでは解説していきます。

 

1.  マッキンゼー・アンド・カンパニー

 

 

まずご紹介するのが天下の「マッキンゼー・アンド・カンパニー」が作成したパワポです。

真似したいテクニックは以下3点です。

 

① 全体構成

p.10 にて「現状と目指すべき姿」を明確にした上で、目指すべき姿に「A・B・C」と項番を振っています。

それ以降、「A・B・C」それぞれ毎に章立てを行い説明をする、というお手本のような構成です。

ぜひ真似しましょう。

 

 

 

② 課題(仮説)→ 解決策の提案 の流れ

各章立てで一貫して、「課題(仮説)→ 解決策の提案」のスライド構成が見られます。この構成にすることで、なぜこの解決策が必要なのか、が理解しやすく説明を提案を受ける側も動きやすくなります。

また、p.15が「課題」を語るスライドで、p.16が「解決策」を語るスライドなのですが、p.16の「解決策」スライドでp.15の「課題」スライドで使用した図や文言をそのまま対比関係として持ってきている所も、説明を受ける人が課題の対象を見失わないように工夫されています。

意思決定を促すプレゼン時には真似したい構成ですね。

 

 

③ 1スライド1メッセージ

これは釈迦に説法かも知れませんが、パワポの基本である「1スライド1メッセージ」が体現されている綺麗なパワポです。

ぜひ真似しましょう。

 

2.  ボストンコンサルティンググループ

続いて紹介するのが世界的な戦略コンサルティングファームの「ボストンコンサルティンググループ」のパワポです。

真似したいテクニックは以下3点です。

 

④ グラフの使い方

グラフを活用している全てのスライドで「メッセージ」と「グラフ」の関係がとても華麗です。

例えば以下p.2にてグラフでは、「導入量は15.6%増加、投資額は27%増加」とグラフを見て誰もが分かる表面上の事実をメッセージにするのではなく、グラフから分かる考察をトップメッセージにしています。

これはグラフはあくまでサブであり、メインはやはり「洋上風力発電は〜」というトップメッセージなのです。むしろこのトップメッセージの説得力を付けるためにこのグラフ(数字)が作成されたはずです。

「言いたいこと」→「それをサポートするグラフや数字」といった構成は、相手への説得力を高めますのでぜひ真似しましょう。

 

⑤ 目線の誘導

パワポを読むときの人間の目線は左上から右下にかけて動いていきます。その目線をしっかり誘導できているスライドが多く目立ちます。

例えば以下p.4では、左端に上から下へ時系列を表す図が挿入されており、中心には左から右へ「政治的背景から産業的背景」の流れが表されています。

このように縦軸に時系列、横列に文脈やプロセス、といった構成は読み手にとって理解しやすい構成になりやすいですのでぜひ真似しましょう。

⑥ スライド内でのナンバリング

同一スライド内で「ナンバリング(番号)」を上手く使うことで読み手がより理解しやすくなるような工夫がされています。

ポイントは、ナンバリングをする対象を「メッセージ」と「プロセス」のように変えることです。

例えば、以下p.17では「トップメッセージ」と「縦軸のプロセス」に、p.23では「地図」と「横軸のプロセス」にそれぞれナンバリングをしています。

こうすることで異なる図に関連性を持たせることができます。

このテクニックはぜひ真似したいですね。

 

 

3.  アーサー・D・リトル

最後に紹介するのが「アーサー・D・リトル」のパワポです。

真似したいテクニックは以下3点です。

 

⑦ 「課題」→「原因」→「解決策」

「課題」→「原因」→「解決策」を提示する際に使えるテクニックが、以下p.22で使われている図です。

このフォーマットを使うことで、「課題」に対する解決策ではなく、その「原因」に対する解決策であり、「より根本的な解決ができる」と訴えることができます。

筆者も、「表面上の課題の解決ではなくきちんと分析している」アピールをするためによく使うテクニックです。

しかし「原因」の箇所の深掘りが甘いと分析できていないように思われてしまうので、「課題」→「原因」のプロセスはじっくり考えて記載するようにしましょう。

 

⑧ 4象限でのグルーピング

説明したいトピックが複数ある場合、それぞれの特徴やポジショニングを説明する際に使えるテクニックが「4象限マトリクス」です。

以下、p.24では「機関投資家・ヘッドファンド・VC」を4象限を用いてグルーピングし、それぞれのハードルを明確にしています。

それぞれの特徴が視覚的に明らかになり、文字だけで特徴を語るよりも圧倒的にわかりやすくなるので、ぜひ真似したいテクニックですね。

しかし、4象限を作成するための縦軸と横軸に何を選択するかは非常に重要ですので、「何を伝えたいか」を起点に軸を考えるようにしましょう。

 

 

⑨ 色の変化による軸の追加

説明したい事項がある際に、「縦」×「横」の2軸で説明することはよくあると思います。

そこに新たにもう一つの軸や要素を追加したい場合に使えるのが、「色」によるグルーピングです。

例えば以下p.36では、縦軸に「外部要因・内部要因」、横軸に「要因・背景・打ち手」を置いていますが、更に打ち手に「濃青・青・白」の色を付けることで、実現性の強弱を表しています。

このテクニックも非常によく使えるかつ、読み手に分かりやすい資料になりますのでぜひ真似しましょう。

れています。

 

⑩ プロセス × プロセス

粒度の異なるプロセスをそれぞれ縦軸と横軸に据えることで、説明したい活動のポジションを明確にすることができます。

以下p.51ではそのテクニックが利用されており、縦軸に「経営レベルのプロセス」、横軸に「現場レベルのプロセス」を置くことで、各活動の位置付けが明確になっています。

少し上級テクニックですが、ぜひ真似して自分のものにしましょう。

 

 

最後に

以上10個、事例から学ぶパワポ作成のテクニックでした。

ぜひこれらテクニックを活用し、綺麗なパワポをより早く作成する訓練をしてみてください。

本記事を通して少しでも、コンサルタントの仕事が楽しくなることを祈っております。

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それでは!