こんにちは。Day1 キャリア です。
近年、競争力維持・強化のために「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進」に取り組む企業が急激に増えています。
同じように「ESGに配慮した経営」や、「SDGsの目標達成に向けた取り組み」など、企業は様々な社会課題に向けた取り組みが求められています。
そうした背景により社外の専門家の手を必要とする企業が増え、コンサルタントへのニーズは急増しています。
その中でも特に、フリーランスのコンサルタントはコンサルティングファームに支払うよりも費用を抑えて依頼できるという点で非常に需要が高まっています。
そんなニーズが高まっているフリーランスコンサルタントにとって、クライアント企業との間を取り持ってくれるマッチングサービスやエージェントは心強い存在です。
しかし、報酬からマージンが差し引かれてしまうというデメリットもあり、マージン率は相場として10〜25%ほどです。
さらなる報酬アップを狙うためには、直接契約で仕事を獲得する方法がおすすめです。
「直接契約」とはクライアントと直接契約書を交わす契約方法で、クラウドソーシングサービスやフリーランスエージェントを利用しない方法です。
第三者の仲介がないため、手数料が発生せず収入を増やしやすいメリットがあります。
一方、「間接契約」とはフリーランスとクライアントとの間に第三者が入る契約方法で、フリーランスには直接契約と間接契約の2通りの選択肢があります。
「直接契約と間接契約のどちらがよいのか?」「どちらが自分に向いているのか?」と悩むフリーランスは少なくありません。
そこで今回は、直接契約と間接契約の違いとそれぞれのメリット・デメリット、フリーランスコンサルタントが直接契約可能なプラットフォーム3選を大公開します。
「報酬アップをしたいが直接契約の糸口が掴めない・・・」
という方、必見です!
この記事について
- フリーランスの契約方法2つについて解説します。
- それぞれの契約方法のメリット/デメリットを紹介します。
- フリーコンサルが直接契約可能なプラットフォームを知ることができます。
こんな方は必ず読んでください
- どの案件紹介サービスを使えば良いか分からない方。
- フリーランスコンサルタントとしてこれから案件獲得したいと考えている方。
- フリーランスコンサルタントとして思うように稼げていない方。
この記事の信頼性
- 実際にフリーコンサルとして活動している筆者が実体験に基づき厳選した3つのサービスです。
- フリーランス転向を成功させている多くのコンサルタントへのインタビューを通じてサービスを選定しています。
- 筆者はこれら3つのサービスのみを利用し、年間1,000万円以上の副業収益を数年間継続できています。
それでは解説していきます。
フリーランスの「直接契約」とは
「直接契約」とは、フリーランスとクライアントがエージェントやクラウドソーシングサービスなどの第三者を介さずに直接「業務委託契約」を結ぶことです。
直接契約では第三者を介さないため、仲介手数料やシステム利用料を取られることがありませんので、報酬をそのまま受け取ることができます。
今後フリーランスのコンサルタントでもっと稼いでいきたいと考えているのなら、クライアントと直接契約を結び、案件を受注していくのがおすすめです。
さらに、直接契約では第三者が介入しないため、クライアントとの意思疎通が図りやすくなるなど、さまざまなメリットがあります。
間接契約との違い
「間接契約」とは、フリーランスとクライアントの間に両者を仲介する第三者が入る契約のことです。
フリーランスエージェントやクラウドソーシングサービスなどを利用して契約する場合は、すべて「間接契約」にあたります。
間接契約では、基本的に第三者に仲介手数料やシステム利用料を支払う必要があるため、クライアントが支払う金額がそのまま報酬になるわけではありません。
そのため「思ったよりも手取り額が少ない」「手数料がもったいない」と感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、詐欺に遭うリスクを最小限に抑えられ、事務手続きなどの煩雑な業務を仲介者に代行してもらえる、といったメリットもあります。
フリーランスの契約形態の種類
フリーランスがクライアントと締結する契約形態には、以下の3種類があります。
- 委任契約
- 準委任契約
- 請負契約
・委任契約
法律行為の代理・代行を依頼するための契約です。弁護士への示談交渉依頼、税理士への確定申告依頼などの業務が該当します。
・準委任契約
法律行為以外の業務を委託する契約のことで、コンサルタントやシステム開発などの業務が該当します。
「委任契約」「準委任契約」いずれの契約も成果物ではなく、業務の遂行に対して報酬が支払われます。労務やサービスを提供することになるため、クライアントのオフィスに常駐するケースも少なくありません。
・請負契約
受注者が仕事の完了に対して責任を負う契約のことで、ライターなどの業務が該当します。請負契約は、成果物の納品に対して報酬が支払われます。
コンサルティング業務を行うフリーランスのコンサルタントの場合は、「準委任契約」が一般的です。
直接契約のメリット・デメリット
それでは直接契約をする場合のメリットとデメリットについて解説していきます。
これまで間接契約のみで案件獲得してきた方は是非参考にしてみてください。
直接契約のメリット
■ 手数料や利用料がかからない
仲介手数料やサービス利用料がかからないのは、直接契約の最大のメリットです。
たとえば、「フリーランスエージェント」や「クラウドソーシングサービス」を利用する場合、仲介者は15%〜30%程度の手数料を設定しているケースが多く、さらに報酬を銀行口座に振り込む際の手数料もワーカー負担のところが多いです。
従って、クライアントが支払う金額とフリーランスが受け取る報酬には差が生じます。
たとえば、10,000円の報酬の仕事の場合、口座に入金される金額の目安は7,500円ほどになります。
例:(報酬額10,000円)-(20%のクラウドソーシング手数料2,000円)-(振込手数料500円)=7,500円
一方、手数料が発生しない直接契約であれば、相対的に報酬が高くなる傾向にあります。10%〜20%の手数料が引かれなくなるだけでも収入が変わるため、直接契約はメリットがあるといえるでしょう。
■ 自分の裁量でクライアントと直接交渉ができる
契約内容について自分自身で交渉できるのも、直接契約の大きなメリットです。
クラウドソーシングサービスの場合、設定された単価で納得して応募する場合が多いので、交渉の余地はほとんどありません。
一方で直接契約は、クライアントとの信頼関係を築いたうえで、専門性の高さや自分の市場価値を提示するなどして、単価アップ交渉が行いやすくなります。
エージェントを利用すれば単価交渉を代行してくれますが、仲介手数料が発生します。
交渉が苦手なフリーランスにとってはメリットがあるものの、より多くの報酬を得たい場合には「手数料がもったいない」と感じることもあるでしょう。
コンサルタントに欠かせないコミュニケーション能力の一つである営業力や交渉力に自信があるというフリーランスは、直接契約が向いています。
直接契約のデメリット
■ 受注までつながらない
直接契約では、営業や単価交渉などをすべて自分自身で行います。そのため、営業や交渉が苦手なフリーランスにとっては、受注までつながらないケースも少なくありません。また、高い営業力やスキルを持たないフリーランスは、継続して案件を獲得することが難しくなりがちです。
一方、エージェントを利用することで、営業や単価交渉などを代行してもらえるため、営業力に自信がないフリーランスでも仕事を獲得できます。
■ 事務処理が煩雑になる
直接契約の場合、契約書や請求書の作成といった事務処理も自分で行わなくてはならないため、受注している仕事以外に時間を取られる部分が多くなるでしょう。
一方、エージェントを利用する場合は、契約締結のための事務処理や業務開始後の請求業務といったバックオフィスまで支援してくれます。
■ トラブルが起きても自ら対処しなければならない
直接契約では、トラブルが起きても基本的に自ら対処しなければなりません。たとえば、損害賠償を請求されたり、偽装請負に遭ったり、金銭的なトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
契約を結ぶ際には、著しく不利な条件や法律に違反する項目が盛り込まれていないか「業務委託契約書」を細部まで確認することが有効です。
間接契約のメリット・デメリット
間接契約のメリット
■ リスクが最小限に抑えられる
フリーランスが間接契約をする最大のメリットは、第三者の介入があることです。
第三者が仲介するというシステム上、悪徳業者が入り込みにくく、詐欺に遭うリスクを最小限に抑えられます。万が一トラブルが発生しても、仲介サービスの規定に則って補償されることが多く、初心者でも安心して仕事を請けられます。
■ 営業や交渉、契約内容の調整を任せられる
エージェントなどを利用する場合は、営業や単価交渉、契約内容の調整などを任せられるメリットがあります。
フリーランスとクライアントの間に第三者が介入してくれることで、条件面での齟齬が生じにくくなります。
間接契約のデメリット
■ 手数料や利用料がかかる
フリーランスが間接契約をするデメリットは、仲介手数料やサービス利用料が発生することです。
仲介サービスにより仲介手数料やシステム手数料、振込金額の手数料も異なるため、思ったより手取り額が低くなるケースもあります。
■ 契約締結まで時間がかかる
エージェントなどを利用する場合は、仕事を紹介してもらう際に、エージェント側の担当者との面談や打ち合わせがあります。
また、契約内容の交渉も担当者を経由するため、直接契約に比べて契約締結までの時間がかかることがデメリットといえるでしょう。
直接契約に向いているフリーランスの特徴
直接契約に向いている人の特徴
- 営業力や交渉力がある
- 事務処理の能力がある
- 専門的なハイスキルを持っている
- 責任感を持って仕事に取り組める
- 仲介者に支払う手数料を節約したいと考えている
フリーランスに代わってクライアントに効果的なアプローチをしてくれる仲介者がいないため、好条件で直接契約するには「営業力」や「交渉力」が欠かせません。自発的に行動できる人や自己管理能力が高い人などは直接契約に適しています。
また、「仲介者に支払う手数料を節約したい」と考えている人も直接契約が向いています。
ハイスキルで高単価案件が獲得できる人やフリーランスとしての経験が長い人は、直接契約の方が得だと考えられます。
直接契約に向いていない人の特徴
- 営業や交渉が苦手
- 契約や請求業務が苦手
- 提案できるスキルや実績がない
- 駆け出しのフリーランス
フリーランスが直接契約をする場合、大前提としてある程度の営業力が必要です。
営業や交渉を苦手とする人や契約に伴う事務手続きが苦手な人も直接契約に不向きといえます。
また、業務に関するスキルや実績がない人、駆け出しのフリーランスも要注意です。
直接契約には、専門的なハイスキルはもちろん、フリーランスとしての実績や経験、クライアントにどのような価値を提供できるのかが明確になっていることが重要です。
まずはクラウドソーシングサービスなどを利用して実績を積み重ねてから、直接契約を目指した方がよいでしょう。
フリーランスコンサルタント向け|直接契約可能なプラットフォーム3選
昨今では、仲介業者としてではなく、仲介プラットフォームを提供する企業が登場しています。
フリーランスコンサルタントにおすすめの「直接契約が可能」または「直接取引型」のマッチングプラットフォームをご紹介します。
1. コンサルデータバンク
まずおすすめしたいプラットフォームは、「コンサルデータバンク」です。
「コンサルデータバンク」は、KICK ZA ISSUE株式会社が運営する国内最大級のコンサルタントプラットフォームです。
国内では唯一、コンサルタントとクライアントが直接契約可能なマッチングプラットフォームとなっており、登録料や仲介手数料が完全無料で案件に参画することができます。
1時間のスポット案件〜中長期のプロジェクト、転職案件まで豊富な案件が掲載されています。
初回登録時の面談や運営からの催促は一切なく、必要な時にのみサポートが受けられます。
特筆すべきは、登録しているコンサルタント同士でつながることができ、ナレッジをシェアしたり、1人でできない仕事を仲間に依頼したりするなど、多様な使い方ができる点です。
戦略・IT・会計・マーケティングなど幅広い専門性を持ったコンサルタントが正社員・フリーランスを問わず1,000名以上在籍しているため、お互いの知見を広めるコミュニティとしての活用もおすすめです。
他サービスやエージェントで「直接契約が禁止」されているため案件拡大に不自由さを感じているフリーランスや、自分のペースでクライアントを探したいフリーランス、さまざまなコンサルとつながってスキルをアップデートしながら案件に参画したいフリーランスコンサルタントに、ぜひおすすめしたいサービスです。
運営会社 | KICK ZA ISSUE株式会社 |
費用 | 完全無料 |
特徴 |
・直接契約可能な国内唯一のコンサルタント専用プラットフォーム |
紹介までの流れ
-
- 以下から無料登録
- ご自身のプロフィール(希望稼働率・経歴・スキル等)を設定
- 案件の検索〜気になる案件への応募
- 掲載企業との面談
- 案件受注、参画
⒉ Crowd Links
次におすすめなのが「Crowd Links」です。
公式・Crowd Links
Crowd Links(クラウドリンクス)は、国内最大級のクラウドソーシングサービス「Crowd Works」の運営会社である株式会社クラウドワークスが運営する副業・フリーランスのマッチングサービスです。
トップ企業出身の人材に特化したプラットフォームとなっており、マッチング後の契約をユーザーと企業で直接行うことができます。
オンライン上で直接企業とユーザーがやり取りできる「Crowd Links」には、エンジニア・マーケター・デザイナー・事業開発・営業など幅広い職種の案件が掲載されています。
エージェントを介さず、案件獲得の裾野を拡大する意味でも、副業・フリーランス人材は登録しておきたいサービスです。
運営会社 | 株式会社クラウドワークス |
費用 | 全て無料 |
特徴 |
・トップ企業出身人材特化型 |
紹介までの流れ
-
- 以下から無料登録
- プロフィール情報を登録
- 企業からのスカウトを受け取る or プロジェクトに応募する
- 掲載企業の採用担当者と面談
- 案件への参画、実施
⒊ 副業クラウド
次におすすめなのが、「副業クラウド」です。
複業クラウドは、副業・複業をしたいユーザーと複業人材を採用したい企業とをつなぐマッチングプラットフォームです。
2019年9月のサービス開始以降、掲載されている案件の数が大きく増えており累計25,000件以上。
本業とは異なる業種にチャレンジしたいという方向けに、未経験でも応募可能な複業案件も掲載されています。
案件数が豊富なので、副業初心者や初めてスポットコンサルに挑戦するフリーランスにとって、手軽に始めやすい案件が見つかりおすすめです。
運営会社 | 株式会社Another works |
費用 | 完全無料 |
特徴 |
・「複業手当」という福利厚生プログラムを利用できる(無料) |
紹介までの流れ
-
- 以下から無料登録
- プロフィール情報を登録
- 企業への直接エントリー or スカウトが届く
- チャットや面談で掲載企業担当者とやりとりし契約
- 案件への参画、実施
以上になります。
ぜひ自身に合ったエージェントを探してみてください。
最後に
今回は、フリーランスの直接契約について解説しました。
直接契約はクライアントと直接契約書を交わす契約方法で、クラウドソーシングやフリーランスエージェントを利用しない方法です。
第三者の仲介がないため、手数料が発生せず収入を増やしやすいメリットがあります。
ただし、クライアントと直接契約書を交わすため、契約書の作成が必要になるなど事務手続きの負担があります。
また、契約書の内容に不備があるとトラブルの原因となるため、契約書の作成について一定の知識が求められます。
このようにメリットだけではなくデメリットはありますが、直接契約を利用できるとフリーランスコンサルタントとして活躍できる幅が広がるはずです。今すぐに直接契約を利用しない人でも、先を見越して基本知識を身につけておきましょう。
記事に関するお問い合わせやお仕事のご依頼は こちら からお願いします。
それでは!